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【中医学ノート vol.3】私たちは、世界とつながる「ひとつのチーム」

更新日:5月6日






 中医学の大きな特徴である「整体観念(せいたいかんねん)」。

これは私たちをバラバラのパーツで見るのではなく、全てつながった「ひとつのまとまり(全体)」として見る考え方です。


この考え方には、大切な「3つのつながり」があります。







1.私たちと「自然」のつながり


 私たちは、地球という自然の中で生きています。だから、外の世界が変われば、身体の中も同じように変化します。


【季節に合わせた身体の変化】


・春:暖かくなると、冬の間に縮こまっていた身体がほぐれて活動的になります。

・夏:暑さに合わせて毛穴が開き、汗をかいて熱を逃します。

・梅雨(長夏):湿気が多くなり、体内に余分な水分が溜まり、身体が重くなりやすくます。

・秋:空気が乾燥してくるので、身体の中から潤い(水分)を守る準備をします。

・冬:寒さに負けないよう毛穴を閉じ、体温を逃さないようにします。


【住む場所による違い】

 住んでいる場所の気候(暑い、寒い、ジメジメしているなど)によって、食べるものや体つきまで変わってきます。


【不調のサイン】

 季節の変わり目に体調を崩しやすいのは、自然の変化に身体が一生懸命、合わせようとしているからです。例えば、春に鼻水が出やすかったり、秋に咳が出やすかったりするのも、季節と身体が深く関係している証拠です。


自然の流れに逆らわず、寄り添って生きること。これを「天人合一(てんじんごういつ)」と言います。







2.身体の中のチームワーク


 身体の中にある臓器や感覚器官(目や耳など)は、それぞれ自分勝手に動いているのではありません。「五臓(ごそう)」という5つの中心メンバーをリーダーとして、みんなで助け合っています。どこか一箇所に不調が出た時、中医学では「そこが悪い」と考えるだけではなく、「つながっているリーダー(臓器)に元気がないのかも?」と考えるのです。


・目や爪にサインが出たら…「肝(かん)」の疲れかも。

・顔色や舌にサインが出たら…「心(しん)」のめぐりかも。

・唇や食欲にサインが出たら…「脾(ひ)」のパワー不足かも。

・鼻やお肌にサインが出たら…「肺(はい)」の乾燥かも。

・耳や髪にサインが出たら…「腎(じん)」のエネルギー不足かも。


このように、身体は一つのネットワーク。どこかが困っていればみんなで助け合い、時には影響し合っているのです。







3.「社会」と心のつながり


 最後に忘れてはいけないのが、私たちが暮らす「社会」との繋がりです。


仕事や家庭の悩み、将来に対する不安など、たくさんのストレスに囲まれて暮らしています。様々な生活環境で感じる「心の揺れ」は、直接、心身の健康に影響します。


社会の中でどのように過ごしているか。それもあなたという「全体(整体)」をつくる大切な要素なのです。






まとめ:自分を「まるごと」愛すること


 『整体観念(せいたいかんねん)」を知ると、自分の身体の見方が変わります。


「目が疲れたから目薬をさそう」で終わるのではなく、「最近、忙しくて自然のリズムから少し離れてたかな?」「季節が変わったから、旬のものを食べて身体を潤そうかな」など、自分をまるごと見守ってあげられるようになります。


私たちは、自然とも社会とも、そして自分の中にある細胞ひとつひとつともつながっています。そのバランスを整えることが、中医学が教えてくれる健康への道でもあるのです。


(vol.4に続く)




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Owner Therapist 田所 聖妙(ayumi)


僧侶としての修行を経てセラピストへ転身。

和草オイルによる自然療法と、

季節のゆらぎを整えるワークショップを通じて、

身体から心へ働きかける日本の植物療法を探求しています。

緑育植物療法士®︎


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