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【日本の植物の恵み②】野に息づく薬草「蓬」
植物の恵みを纏い、整える 和の自然療法 聖庵(HIJIRIAN)です。 春の野を歩いていると、ふと、よもぎの香りが立ちのぼることがあります。 少し青く、土の気配を含んだ、どこか懐かしい香り。 その香りに触れると、深く息をしたくなるのは、昔から人がこの植物とともに暮らしてきた記憶が、身体のどこかに残っているからかもしれません。 草餅やよもぎ餅で親しまれる蓬(よもぎ)。 春になると、つい手に取ってしまいます。 甘いものをあまり食べない夫も、よもぎ餅だけは美味しそうに食べていて、身体が自然と求めているのだなあと感じます。 ▪️暮らしのそばにあった植物 よもぎは、古くから日本人の暮らしに寄り添ってきた植物です。 野原や道端、土手や畑の近くに。 特別な場所ではなく、いつも人の暮らしの近くに生えていました。 貝原益軒の『大和本草』にも、春によもぎを摘み、餅や汁物に用いていたことが記されています。 また、お灸に使われる「もぐさ」も、よもぎの葉から作られています。 身体を温め、巡りを整える植物として、昔から大切にされてきたことがうかがえます。 ▪️春の恵みを、

HIJIRIAN(聖庵)
5月10日読了時間: 2分


【日本の植物の恵み①】天地の恵み「葛(くず)」に学ぶ。足元から始まる、心と身体の養生法。
葛の葉 植物の恵みを纏い、整える 和の自然療法 聖庵(hijirian)です。 「風邪の引き始めには、葛根湯」で馴染みのある「葛(くず)」のお話です。 皆さんももしかしたら、写真のようなモリモリ生えている三つ葉の植物を、見かけたことはありませんか。 「ただの雑草でしょ?」ってかつての私もそう思っていました。でも、実は葛こそ、秋を代表する七草のひとつ。古くから日本人に愛されてきた、歴史のある植物なのです。 たった1年でツルの長さが10メートルも伸びるほどパワフルな生命力の持ち、7月から9月ごろには綺麗な花を咲かせ、ぶどうのような甘い香りを漂わせます。 葛の ▪️命を繋いできた大地の恵み 貝原益軒が記した「大和本草(やまとほんぞう)」には、こんな話が記されています。「食べ物がなくて困った時、村に住む人たちは家族みんなで山の中へ入り、葛の根っこを掘って食べ、命を繋いだ」と。 今でも和菓子で有名な、「くず餅」や「くずきり」は、この葛の根っこ(デンプン)から作られています。葛はまさに、日本人の心と身体を支えてきた、天からの贈り物なのですね。 葛の ▪️捨て

HIJIRIAN(聖庵)
4月28日読了時間: 3分
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