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【中医学ノート vol.4】あなたの「今」を丁寧に見るー弁証論治(べんしょうろんち)という考え方
vol.3では、中医学の「整体観念」について、自然・身体・社会という3つのつながりの視点でお伝えしました。 今回は、vol.2でも少し触れた「弁証論治(べんしょうろんち)」について、もう少し丁寧にお話しします。これを知ると、「同じ不調でも、人によって整え方が違う理由」がわかるようになります。 1.同じ「疲れた」でも、中身は全然違う 少し想像してみてください。 Aさんは、顔色が青白く、声が小さく、食欲もない。少し動いただけでぐったりしてしまいます。 Bさんは、顔が赤く、なんだかイライラしていて、頭がガンガンする。でも食欲はある。 どちらも「疲れた」と言っているけれど、身体の中で起きていることは、全く違います。 西洋医学では「疲労」と一言で分類されるかもしれません。でも中医学は問います。 「あなたの疲れは、どんな種類の疲れですか?」と。 Aさんは気(き)が足りていないのかもしれない。Bさんは気の流れが詰まって、熱が上に上がっているのかもしれない。同じ言葉でも、状態は真逆です。だから、整え方も当然、変わります。 これが弁証論治の根本にある考え方です。

HIJIRIAN(聖庵)
5月6日読了時間: 4分


【中医学ノート vol.3】私たちは、世界とつながる「ひとつのチーム」
中医学の大きな特徴である「整体観念(せいたいかんねん)」。 これは私たちをバラバラのパーツで見るのではなく、全てつながった「ひとつのまとまり(全体)」として見る考え方です。 この考え方には、大切な「3つのつながり」があります。 1.私たちと「自然」のつながり 私たちは、地球という自然の中で生きています。だから、外の世界が変われば、身体の中も同じように変化します。 【季節に合わせた身体の変化】 ・春:暖かくなると、冬の間に縮こまっていた身体がほぐれて活動的になります。 ・夏:暑さに合わせて毛穴が開き、汗をかいて熱を逃します。 ・梅雨(長夏):湿気が多くなり、体内に余分な水分が溜まり、身体が重くなりやすくます。 ・秋:空気が乾燥してくるので、身体の中から潤い(水分)を守る準備をします。 ・冬:寒さに負けないよう毛穴を閉じ、体温を逃さないようにします。 【住む場所による違い】 住んでいる場所の気候(暑い、寒い、ジメジメしているなど)によって、食べるものや体つきまで変わってきます。 【不調のサイン】 季節の変わり目に体調を崩しやすいのは、自然の変化

HIJIRIAN(聖庵)
5月5日読了時間: 3分


【中医学ノート vol.2】めぐる季節と「命」のサイクル
前回お話しした江戸時代の学者、貝原益軒さん。彼が研究を進める上で、大きなヒントにした知恵があります。それが「中医学(ちゅういがく)」です。 中医学の歴史はなんと4000年以上。日本でいえば、まだ人々が縄文土器を使って、狩りや採集をしていた時代です。そんなに大昔から、命や健康についての知恵が積み重ねられていたなんて驚きですよね。 中医学は単なる「病気を治す方法」ではなく、「この世界や命はどう成り立っているのか?」と言う哲学がつまったような学問です。アーユルヴェーダとも似ていますね。 1.循環する「宇宙」と「命」の形 中医学の考え方の基本はとってもシンプル。それは「すべては循環(サイクル)している」と言うことです。 私たちは毎日、太陽が昇って沈むのを見ます。季節はポカポカした春から、暑い夏、涼しく乾燥した秋、そして凍える冬へと巡ります。 植物が芽を出して花を咲かせ、実をつけて枯れていくのと同じように、私たち人間も「生まれて、成長して、年を重ねて、肉体は大地へと還り、魂(精神)は空へと還っていく」という大きな流れの中にいます。 そして大地に還った身体

HIJIRIAN(聖庵)
4月14日読了時間: 3分


【中医学ノート vol.1】江戸時代の知恵「大和本草」に学ぶ、命を大切にする心
最近、私は「大和本草(やまとほんぞう)」という古い本を読み始めました。書いたのは、江戸時代の学者・※貝原益軒さんです。 この本を読んでいると、ある大切なことに気づかされます。それは植物について学ぶことは、単に名前や形を覚えることではなく、「人も動物も植物も、みな同じ「命」として、どうやって大切に活かし合っていくか」を学ぶことなんだ、ということです。 ※貝原益軒さんってどんな人? 今から300年前、福岡県で活躍したお医者さんのような人です。子どもの頃は身体が弱かったのですが、自分で健康法を工夫して、なんと83歳まで元気に仕事を続けました。今の時代で言えば、100歳を軽く超えるような驚きの元気さです! 1.「日本のための」教科書を作りたい! 益軒さんが生きていた時代、薬や植物の本と言えば、中国の本「本草綱目(ほんぞうこうもく)」をそのまま信じるのが当たり前でした。 でも益軒さんはこう考えました。 「中国と日本では、空気も水も育つ環境も違う。日本の自然に合った、日本人のための教科書が必要だ!」 そこで彼は、本から学んだ知識だけで満足せず、自分の足で日

HIJIRIAN(聖庵)
4月10日読了時間: 3分
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