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「無音のあとに」
植物の恵みを纏い、整える 和の自然療法 聖庵(HIJIRIAN)です。 最近ふと 出家した頃のことを 思い出すことがあります。 当時はまだ 今のような生き方をするとは 思ってもいませんでした。 友人たちと食事を囲み お酒を飲み 世間話をしながら笑っている。 そんな、ごく普通の暮らしの中で 突然、世界の音が消えたことがあります。 周囲の声も 店の音も 空気の流れさえも感じなくなり ただ「無音」だけが広がる世界。 UFOキャッチャーで頭を掴まれ 違うところへ連れて行かれるような感覚が… そして、その瞬間 静かな確信に近い感覚が 身体の芯に流れてきました。 ちょうどその頃、後に師となる方から 「お坊さんになりませんか」 とお声がけいただいていた 時期でもありました。 今思えば 人生の流れが 大きく変わり始めていたのだと思います。 それから程なくして いつものように口にしたお酒が 耐え難いほど 苦く感じるようになりました。 不思議なことに、身体が 「もう必要ないよ」 とでも言ってくれているよう… 以来、お酒は飲めなくなりました。 当時は 理由など分かりま

HIJIRIAN(聖庵)
5月12日読了時間: 3分


【日本の植物の恵み②】野に息づく薬草「蓬」
植物の恵みを纏い、整える 和の自然療法 聖庵(HIJIRIAN)です。 春の野を歩いていると、ふと、よもぎの香りが立ちのぼることがあります。 少し青く、土の気配を含んだ、どこか懐かしい香り。 その香りに触れると、深く息をしたくなるのは、昔から人がこの植物とともに暮らしてきた記憶が、身体のどこかに残っているからかもしれません。 草餅やよもぎ餅で親しまれる蓬(よもぎ)。 春になると、つい手に取ってしまいます。 甘いものをあまり食べない夫も、よもぎ餅だけは美味しそうに食べていて、身体が自然と求めているのだなあと感じます。 ▪️暮らしのそばにあった植物 よもぎは、古くから日本人の暮らしに寄り添ってきた植物です。 野原や道端、土手や畑の近くに。 特別な場所ではなく、いつも人の暮らしの近くに生えていました。 貝原益軒の『大和本草』にも、春によもぎを摘み、餅や汁物に用いていたことが記されています。 また、お灸に使われる「もぐさ」も、よもぎの葉から作られています。 身体を温め、巡りを整える植物として、昔から大切にされてきたことがうかがえます。 ▪️春の恵みを、

HIJIRIAN(聖庵)
5月10日読了時間: 2分


【中医学ノート vol.4】あなたの「今」を丁寧に見るー弁証論治(べんしょうろんち)という考え方
vol.3では、中医学の「整体観念」について、自然・身体・社会という3つのつながりの視点でお伝えしました。 今回は、vol.2でも少し触れた「弁証論治(べんしょうろんち)」について、もう少し丁寧にお話しします。これを知ると、「同じ不調でも、人によって整え方が違う理由」がわかるようになります。 1.同じ「疲れた」でも、中身は全然違う 少し想像してみてください。 Aさんは、顔色が青白く、声が小さく、食欲もない。少し動いただけでぐったりしてしまいます。 Bさんは、顔が赤く、なんだかイライラしていて、頭がガンガンする。でも食欲はある。 どちらも「疲れた」と言っているけれど、身体の中で起きていることは、全く違います。 西洋医学では「疲労」と一言で分類されるかもしれません。でも中医学は問います。 「あなたの疲れは、どんな種類の疲れですか?」と。 Aさんは気(き)が足りていないのかもしれない。Bさんは気の流れが詰まって、熱が上に上がっているのかもしれない。同じ言葉でも、状態は真逆です。だから、整え方も当然、変わります。 これが弁証論治の根本にある考え方です。

HIJIRIAN(聖庵)
5月6日読了時間: 4分


【中医学ノート vol.3】私たちは、世界とつながる「ひとつのチーム」
中医学の大きな特徴である「整体観念(せいたいかんねん)」。 これは私たちをバラバラのパーツで見るのではなく、全てつながった「ひとつのまとまり(全体)」として見る考え方です。 この考え方には、大切な「3つのつながり」があります。 1.私たちと「自然」のつながり 私たちは、地球という自然の中で生きています。だから、外の世界が変われば、身体の中も同じように変化します。 【季節に合わせた身体の変化】 ・春:暖かくなると、冬の間に縮こまっていた身体がほぐれて活動的になります。 ・夏:暑さに合わせて毛穴が開き、汗をかいて熱を逃します。 ・梅雨(長夏):湿気が多くなり、体内に余分な水分が溜まり、身体が重くなりやすくます。 ・秋:空気が乾燥してくるので、身体の中から潤い(水分)を守る準備をします。 ・冬:寒さに負けないよう毛穴を閉じ、体温を逃さないようにします。 【住む場所による違い】 住んでいる場所の気候(暑い、寒い、ジメジメしているなど)によって、食べるものや体つきまで変わってきます。 【不調のサイン】 季節の変わり目に体調を崩しやすいのは、自然の変化

HIJIRIAN(聖庵)
5月5日読了時間: 3分


【日本の植物の恵み①】天地の恵み「葛(くず)」に学ぶ。足元から始まる、心と身体の養生法。
葛の葉 植物の恵みを纏い、整える 和の自然療法 聖庵(hijirian)です。 「風邪の引き始めには、葛根湯」で馴染みのある「葛(くず)」のお話です。 皆さんももしかしたら、写真のようなモリモリ生えている三つ葉の植物を、見かけたことはありませんか。 「ただの雑草でしょ?」ってかつての私もそう思っていました。でも、実は葛こそ、秋を代表する七草のひとつ。古くから日本人に愛されてきた、歴史のある植物なのです。 たった1年でツルの長さが10メートルも伸びるほどパワフルな生命力の持ち、7月から9月ごろには綺麗な花を咲かせ、ぶどうのような甘い香りを漂わせます。 葛の ▪️命を繋いできた大地の恵み 貝原益軒が記した「大和本草(やまとほんぞう)」には、こんな話が記されています。「食べ物がなくて困った時、村に住む人たちは家族みんなで山の中へ入り、葛の根っこを掘って食べ、命を繋いだ」と。 今でも和菓子で有名な、「くず餅」や「くずきり」は、この葛の根っこ(デンプン)から作られています。葛はまさに、日本人の心と身体を支えてきた、天からの贈り物なのですね。 葛の ▪️捨て

HIJIRIAN(聖庵)
4月28日読了時間: 3分


【中医学ノート vol.2】めぐる季節と「命」のサイクル
前回お話しした江戸時代の学者、貝原益軒さん。彼が研究を進める上で、大きなヒントにした知恵があります。それが「中医学(ちゅういがく)」です。 中医学の歴史はなんと4000年以上。日本でいえば、まだ人々が縄文土器を使って、狩りや採集をしていた時代です。そんなに大昔から、命や健康についての知恵が積み重ねられていたなんて驚きですよね。 中医学は単なる「病気を治す方法」ではなく、「この世界や命はどう成り立っているのか?」と言う哲学がつまったような学問です。アーユルヴェーダとも似ていますね。 1.循環する「宇宙」と「命」の形 中医学の考え方の基本はとってもシンプル。それは「すべては循環(サイクル)している」と言うことです。 私たちは毎日、太陽が昇って沈むのを見ます。季節はポカポカした春から、暑い夏、涼しく乾燥した秋、そして凍える冬へと巡ります。 植物が芽を出して花を咲かせ、実をつけて枯れていくのと同じように、私たち人間も「生まれて、成長して、年を重ねて、肉体は大地へと還り、魂(精神)は空へと還っていく」という大きな流れの中にいます。 そして大地に還った身体

HIJIRIAN(聖庵)
4月14日読了時間: 3分


【中医学ノート vol.1】江戸時代の知恵「大和本草」に学ぶ、命を大切にする心
最近、私は「大和本草(やまとほんぞう)」という古い本を読み始めました。書いたのは、江戸時代の学者・※貝原益軒さんです。 この本を読んでいると、ある大切なことに気づかされます。それは植物について学ぶことは、単に名前や形を覚えることではなく、「人も動物も植物も、みな同じ「命」として、どうやって大切に活かし合っていくか」を学ぶことなんだ、ということです。 ※貝原益軒さんってどんな人? 今から300年前、福岡県で活躍したお医者さんのような人です。子どもの頃は身体が弱かったのですが、自分で健康法を工夫して、なんと83歳まで元気に仕事を続けました。今の時代で言えば、100歳を軽く超えるような驚きの元気さです! 1.「日本のための」教科書を作りたい! 益軒さんが生きていた時代、薬や植物の本と言えば、中国の本「本草綱目(ほんぞうこうもく)」をそのまま信じるのが当たり前でした。 でも益軒さんはこう考えました。 「中国と日本では、空気も水も育つ環境も違う。日本の自然に合った、日本人のための教科書が必要だ!」 そこで彼は、本から学んだ知識だけで満足せず、自分の足で日

HIJIRIAN(聖庵)
4月10日読了時間: 3分


【残席1名様】6月12日(金)・手づくりスキンケWS
残席2名様です✨ 季節のゆらぎを整える 【手作りスキンケアWSのお知らせ】 今回は私の大好きな香りのひとつ 「ハマナスの花びら」を主役に迎えます。 古くから日本で愛されてきたハマナス。 花や果実に豊富に含まれる ビタミンCや精油成分は 紫外線によるダメージケアだけではなく 疲労回復やホルモン・自律神経の バランスを整える助けにも。 日本には豊かな四季があり 季節ごとに育つ植物は 私たちの心と身体に 必要な栄養と活力を分け与えてくれます。 日本の野ばらの香りに癒される時間を 一緒に過ごしてみませんか? ─────── ◦ ─────── 【内容】 ・身土不二(しんどふに)のお話 ・ハマナスの魅力について ・ハーブエキスづくり (手作り化粧水の「素」をご自身の手で) ・季節のスキンケア3種づくり (化粧水・ブースターオイル・バーム) ※ブースターオイルのお土産付き ※バームが固まるまでティータイムをお楽しみいただけます。 ─────── ◦ ─────── 【日時】 6月12日(金) 10時〜 (所要時間:90分〜120分) 【料金】5500円(

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4月2日読了時間: 2分


オイルを作る時間も、大切な「施術」の一部です。
「なぜ、これほど手間のかかるオイル作りを、ご自身でされているのですか?」 施術の後、お客様からふと、そう尋ねられることがあります。 確かに、世の中には素晴らしい既製品のオイルがたくさんありますし、それを仕入れる方が効率的かもしれません。 それでも、私がここHIJIRIAN(聖庵)で、国産の農薬・化学肥料不使用のハーブを選び、時間をかけて一滴一滴オイルを抽出し続けるのには、譲れない理由があります。 それは、「植物の『生命力』そのものを、ご縁のある方の肌と心に届けたいから」です。 ▪️既製品にはない、「鮮度」と「密度」 工場で大量に生産され、長期間の保存に耐えるよう作られたオイル。 今ここで、植物からじっくりと成分が溶け出したばかりのオイル。 この二つには、決定的に違うものがあります。 それは「鮮度」と、そこに宿る「エネルギーの密度」です。 手作りのオイルは、蓋を開けた瞬間の香りの立ち方がまったく違います。 優しく、まあるく、そして力強い。 まるで、植物がまだそこで呼吸しているかのような「生きた香り」が空間を満たします。 HIJIRIANにいらっしゃ

HIJIRIAN(聖庵)
1月8日読了時間: 3分


本来のあなたへと戻っていきます
本来のあなたは、美しく、健やかで、 愛にあふれた存在です。 けれど、日々の忙しさの中で心や身体が疲れ、 バランスを乱してしまうと、 いつのまにか、その輝きから遠ざかってしまうことがあります。 「いつも、どこか満たされない……」 「いつも、小さな不調を感じている……」 そんな、疲れ切ってしまったあなたのために、 HIJIRIAN(聖庵)はあります。 私たちが大切にしているのは、農薬や化学肥料を一切使わず、 大地の生命力をそのまま閉じ込めた「手作りの和草オイル」。 その一滴一滴が、強張った身体を優しく解きほぐし、 滞っていた心身の流れを、本来の清らかな巡りへと整えていきます。 日本のハーブが持つ、慈しみ深い恵み。 それが心と身体に優しく働きかけ、 あなたの中に眠る「自然に回復する力」を静かに呼び覚まします。 整えられた心身は、やがて調和を取り戻し、 あなたは、本来の自分へと戻っていきます。 その、健やかで美しい「真実のあなた」に還るお手伝いをさせてください。 どうぞ、お気軽にご相談ください。 ─────── ◦ ─────── HIJIRIAN(聖庵

HIJIRIAN(聖庵)
2025年8月24日読了時間: 2分


「内側から整う」ということ ── 食事と身体の密かな関係
セラピストとして歩み始めて、約8年。 多くの方のお身体に触れ、対話を重ねる中で、痛切に感じていることがあります。 それは、「日々の食事が、いかに身体の質をつくっているか」ということです。 たとえば、パンや麺類など小麦中心の食事が多い方は、皮膚の表面が冷え固まりやすく、巡りが滞りやすい傾向にあります。 また、冷たいスイーツやアルコールを日常的に楽しまれる方は、内臓だけでなく身体全体が深く冷えており、一度の施術だけではなかなか温まりきらないことも少なくありません。 一方で、和食を中心に、季節の恵みを意識して摂られている方は、循環や代謝がスムーズで、心身の流れが自ずと整いやすいのです。 もちろん、お身体のメンテナンスとして施術を受けていただくことは、私にとっても至上の喜びです。 けれど、それ以上に大切なのは、「日々の食事で自分を整える」という、もっとも身近な自愛の形ではないでしょうか。 「日々の食事の大切さを、もっと深く学び、生きた知恵としてお伝えしたい」 そんな強い思いから、このたびご縁あって、大山崎町にあるオーガニック食堂「レリッシュ食堂」にて、週

HIJIRIAN(聖庵)
2025年8月9日読了時間: 2分


チンキ剤の作り方
色んなものを溢しながら撮影してます😊 チンキ剤 チンキ剤は、植物の有効成分をアルコールで抽出したもの。 長期保存がきき、水溶性と脂溶性、両方の成分を満遍なく抽出することができます。 紫根・ユキノシタ・スギナは化粧水に。...

HIJIRIAN(聖庵)
2025年7月23日読了時間: 1分


新鮮なものは新鮮なうちに
採れたての新鮮な野菜を調理して食べると、食材の本来の風味を味わえて香りも高いように、採れたての新鮮なハーブの香りの高いこと!!! 以前から気になっていた ハーブ農園「ペザン」 さんが、先日訪れた石川県にあり、しかも友人宅から車で15分の距離。 「これは行くしかない!」...

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2025年7月12日読了時間: 2分


自分の心を管理する
. アルバイト先のスパで「自己管理」を他のスタッフへ伝えることになり、その時に作成した資料です。以下にも全文を掲載しておきますので、ご参考までに。 忙しい毎日の中で、自分の心を管理することは簡単ではありませんが、小さな習慣が積み重なって、きっと大きな変化をもたらしてくれます...

HIJIRIAN(聖庵)
2025年7月3日読了時間: 1分


誰のために何を成したいか
誰のために何を成したいか。 ある方が語っていた言葉が頭から離れません。 「私は誰のために何を成したいんだろうか」 自分って何てダメなんだろう、どうしてこんなことが起こるんだろう、生きていることが疲れた、そんな風に思ってしまうことありますよね。...

HIJIRIAN(聖庵)
2025年7月2日読了時間: 2分


旬の植物の大切さ
先日、ある方と話をしていた時 「この時期、これは必ず食べる!というものはありますか」 と質問をされました。 「とうもろこしと枝豆かなあ」 と答えるとその方は 「枝豆なんて、居酒屋に行けば年中ありますよ」 と言われました。 とうもろこしは6月から9月 枝豆は7月から8月が旬で...

HIJIRIAN(聖庵)
2025年6月23日読了時間: 2分


身体に優しい濃厚ブラウニー
米粉・てんさい糖・純ココアを使った 身体に優しい濃厚ブラウニー 保存料・添加物は入っていません。 他の材料は国産米油と卵のみ。 ご縁があってたくさん作ることになったので、作り方を共有します。 ————————————————- 【ブラウニーの作り方】...

HIJIRIAN(聖庵)
2025年6月14日読了時間: 1分


自然療法について
自然療法とは、人が本来持っている身体の回復力を高め、心身のバランスを整えることで、健康の回復や維持を図る療法です。 健康の回復や維持をするために、自然界に存在する植物・鉱物・水・光・空気などを活用し、身体全体の調和をを重視しています。...

HIJIRIAN(聖庵)
2025年6月6日読了時間: 1分


生きることの本質
この子はソラちゃん。私が15年ほど前からお世話になっている恩師の愛犬。 ソラちゃんと初めて会ったのは11年も前のこと。恩師のお寺に来たばかりのソラちゃんは、散歩にも出かけず、声を発することもなかった。私がたまたま恩師のお寺へ遊びに行った時、声をかけたりぬいぐるみで遊んだりし...

HIJIRIAN(聖庵)
2025年6月5日読了時間: 2分


日本の伝統的な民間薬「ドクダミ」
こんにちは。聖庵のayumiです。 散歩をしていると、ドクダミが花を咲かせている姿をよく見かけるようになりました。ドクダミは地中の湿気を外に排出してくれる、大切な植物です。 日本では伝統的な民間薬として親しまれていて、お茶として飲んだり、生葉を外用薬として使われてきました。...

HIJIRIAN(聖庵)
2025年6月4日読了時間: 2分
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