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【日本の植物の恵み②】野に息づく薬草「蓬」

更新日:5 分前




葛の葉



植物の恵みを纏い、整える

和の自然療法 聖庵(HIJIRIAN)です。


春の野を歩いていると、ふと、よもぎの香りが立ちのぼることがあります。


少し青く、土の気配を含んだ、どこか懐かしい香り。


その香りに触れると、深く息をしたくなるのは、昔から人がこの植物とともに暮らしてきた記憶が、身体のどこかに残っているからかもしれません。


草餅やよもぎ餅で親しまれる蓬(よもぎ)。

春になると、つい手に取ってしまいます。


甘いものをあまり食べない夫も、よもぎ餅だけは美味しそうに食べていて、身体が自然と求めているのだなあと感じます。







▪️暮らしのそばにあった植物


よもぎは、古くから日本人の暮らしに寄り添ってきた植物です。


野原や道端、土手や畑の近くに。


特別な場所ではなく、いつも人の暮らしの近くに生えていました。


貝原益軒の『大和本草』にも、春によもぎを摘み、餅や汁物に用いていたことが記されています。


また、お灸に使われる「もぐさ」も、よもぎの葉から作られています。


身体を温め、巡りを整える植物として、昔から大切にされてきたことがうかがえます。 







▪️春の恵みを、身体に取り入れる


 よもぎ茶を淹れると、湯気とともに、青く爽やかな香りが静かに広がります。


慌ただしい朝でも、その香りに触れると、少し呼吸が深くなるような気がします。


冷えを感じる日や、季節の変わり目。


身体をやさしく整えたいときに、そっと寄り添ってくれる植物です。







▪️よもぎ茶の愉しみ方


 乾燥よもぎは、自然食品店などでも手に入ります。


急須やポットに少量入れ、お湯を注いで数分待つだけで、やわらかな香りのお茶になります。


春の空気を、身体の内側へ取り込むような時間です。







▪️おわりに


「春の野に出でて若菜摘む——」


昔の人々もまた、春になると野に出て、季節の力を暮らしへ取り入れていました。


道端でよもぎを見つけたら、そっと葉に触れてみてください。


指先から立ちのぼる香りが、張りつめていた気持ちを、静かにゆるめてくれるかもしれません。


古の知恵は、いつも足元にあります。




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Owner Therapist 田所 聖妙(ayumi)


僧侶としての修行を経てセラピストへ転身。

和草オイルによる自然療法と、

季節のゆらぎを整えるワークショップを通じて、

身体から心へ働きかける日本の植物療法を探求しています。

緑育植物療法士®︎


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