top of page
聖庵の前に広がる竹林

本来の自分に還る 自然療法

 人類は古来より、植物の持つ力を活用し、病気の予防や心身のケアを行ってきました。

 

 アロマテラピーは植物の香りを楽しみ、植物油で肌をケアする療法。ハーブ療法は植物をそのままお茶や料理、ポプリなどに活用します。アーユルヴェーダは、ハーブやスパイスを体内外から取り入れ、消化や代謝の力を高めます。森林散歩やガーデニングもまた、広い意味での「植物療法」と言えるでしょう。

 

 私は十数年間、僧侶として多くの人々と向き合い、「心の整え方」を伝える中で、「身体から整える術を学びたい」と強く感じるようになりました。そんな模索の中で出会ったのが「アーユルヴェーダ」。8年程前、セラピストへと転身し、店舗型サロンやホテルスパでの経験を重ねながら、植物療法の探求を続けてきました。

 

 私たちは皆、自然と同じエネルギー(地・水・火・風・空の五大元素)を持って生きています。しかし、現代の住まいや環境、食事、肌に触れるものなど、自然から乖離した生活を続けると、心身のエネルギーバランスが崩れ、様々な不調を感じるようになってしまいます。

 

 本来、私たちの身体と心には、健康な状態へ回帰する力が備わっています。植物の恵みひを取り入れることで、その本来の機能がバランスよく働き、心身は徐々に整い、本来の健康な自分へと近づいていくのです。

 

 本来の自分とは、とてもピュアで、自分の身体や心の声に耳を傾けられること。

この状態を「聖(ひじり)」と呼びます。

 

 自分の内なる声に耳を傾けられれば、本当に必要なものを選び取り、より豊かで幸せな日々を紡ぐことができるはずです。

 

 ひとりひとりが本来の自分である「聖(ひじり)」に還る、戻ってもらえる場所——そんな想いを込めて、「聖庵(ひじりあん)」と名付けました。

 

 「少しでも自然なものを取り入れて、心や身体のバランスを整えていただきたい」という私の想いは、ウエルカムのお白湯から、施術に使用するオイルやハーブ、お肌に触れるシーツやリネンに至るまで、できる限り国内産・天然・自然のものにこだわり続けています。

 

 聖庵にお越しいただいた皆様が、本来の健康な自分へ還り、より豊かで幸せな日々をお過ごしいただけますことを、心から願っております。

bottom of page